2006年10月1日日曜日

笑いの経済学<吉本興業・感動産業への道>(著者:木村政雄)

タイトル:笑いの経済学<吉本興業・感動産業への道>
著者:木村政雄(元吉本興業常務取締役)
出版社:集英社新書

今日から10月、秋本番ですね。明日はいつのまにやら恒例になった大阪のとある会社の内定式に参加します。来年の春になったら社会人になる皆さんと毎年、この時期に出会いを頂き、『半年後の自分のために今、出来ることは何なのか?』を問いかけながら、年々確実に広がってゆく親子以上の年齢差もどのくらいまで持つのか、それはそれで楽しみな機会のひとつになってきました。御堂筋の街路樹が美しく映える高層ビルの一角で過ごす、数時間が大層、価値在るものに思える季節の訪れです。

しかしながら、京都からフルマラソンの距離を隔てた大阪にはJRなら新快速で30分、私鉄を使っても1時間以内にはラクに到着できるのですが、なぜか、疎遠。こうした研修や講演以外で出向くことが少なく、近くて遠い!というのが実感でしょうか。そのせいか、当然 大阪に関する知識や情報もあやふや三昧です。水の都・大阪とか言っても淀川しか浮かびませんし、食道楽の町とか言ってもたこ焼きとか、ソース2度づけ禁止の串揚げとか。もうかりまっか、ぼちぼちでんな!の定番の大阪弁も今時なら、どなたでもご存知のはず。

その大阪が誇る日本一には実はこんなものがあるそうです。【信号のフライング率は世界1らしいのですが、ひったくりが21年連続日本1で全国シェアの3割を占めているそうです。さらに自動車の窃盗、少年犯罪、自殺者、詐欺事件、ひき逃げ、おまけに損害保険の払い戻し高も日本1!】なんだか凄い都市ですが、その一方で特許出願数も日本1だそうです。要するにベンチャースピリットが旺盛であり、それを裏付けるデーターとして戦後の日本で興った77業種のうち、57業種が大阪から生まれています。いくつか思い浮かびますか?
【スーパーマーケット、プレハブ住宅、カプセルホテル、回転寿司、消費者金融、屋上ビアガーデン、魔法ビン、ノーパン喫茶、、、、等など】

『建前ではなく本音』が堂々とまかり通る大阪の魅力は、京都がいささか苦手と感じつつ、その実、真似ようのない永遠の憧れの種かもしれません。

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