2007年1月5日金曜日

返信年賀状の作法

新年のご挨拶周りやその対応が本日の仕事の大半を占めた方もそうでない方も、何はともあれ、一般的な気分としてのお正月はここらあたりが潮時でしょうか。

このタイミングになると知人の一人から毎年、同じことを聞かされます。
いわく「1月7日の朝に七草粥を食べるまでは正月だ!」という台詞です。

一般にいう<松の内>は確かに7日なのですが、京都的には15日までと理解されているところも多く、このあたりの気分のけじめのつけ方は様々です。

さて、あくまでも個人的見解かつ<気分のけじめ>として、この時期にだけ気になっている<お便りの作法>があります。それは返信年賀状の文言です。

元旦に届くものと3日に届くもの。一般的に考えて、このくらいまでが駆け込みとはいえ、昨年のうちにしたためた年賀状となります。

4日の到着分あたりからは、元旦に頂いた賀状への返信も当然、含まれて参ります。さらに本日5日ともなれば、「年賀状は新年早々、元旦に書く」と腹を決めている方からの分以外はおおよそ、返信の年賀状ということになります。

さて、ここですが、この返信の年賀状の定番フレーズ「早々の賀状をありがとうございました」という一文は原則、目上の相手には使うべきではないと考えます。たしかに一見、感謝のメッセージですが、本来の人間関係の構図に照らせば、頂いたから返事を書く!という対応そのものが失礼とも取れます。
その上、悪気なくその事実を文章にしてわざわざ伝えることはありません。

不覚にも出し忘れていた場合は余計な言葉は用いずにきちんと年賀のご挨拶だけをお届けするのが大人の賢いけじめではないかと思います。

昔、その不愉快な気分をけじめとして、きちんと教えてくださった先輩の言葉がいかにラッキーの種であったか。身をもって気付いたのはまだ数年前です。

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