2007年1月23日火曜日

体験談の価値

おもてなしマインドにあふれた<お便り上手>の技量向上への課題は尽きませんが、盛り込む内容や取り上げる情報の課題として、仮に鮮度が相当、低くても何故か立派に通用し、読み手の気持ちに迫り来る場合があります。

それはご自身が実際に<体験した事実>を語る内容であり、どんな体験談も他には代えがたいクオリティを発揮するものと受け止めております。

最近で申せば、本も映画もTV番組も大ヒットの島田洋七氏の体験談で、非常に頼もしいおばあちゃんが主役の【佐賀のがばいばあちゃん】がまさにコレ。
すでにシリーズ化されているようですが、涙アリ、笑いありの大活劇さながらに、しかも実に人生勉強になるようなお話に誰もが惹きつけられます。

また年明けから速水もこみち君主演で連続ドラマが始まった、リリーフランキー氏の【東京タワー】も母と息子の交流が切なく温かな実話物語です。

さらに岡村社長の阪神大震災・被災記しかり。「ええー、そうだったのか」と改めてその当時の様子に接し、事態の重さ、恐ろしさ、そして先行きの見えない不安さなど、淡々とした語り口の中にひしひしと迫り来るものがあります。

ことほど然様にご自身の体験された話はまさに<事実は小説より奇なり>で、巧みな文章力などは遠く足元にも及ばない迫力を醸し出します。

ご本人が体験して見た事、学んだこと、感じたこと、考えたことは、やはり掛け値なしに人の心に訴え、響くものと心得れば、日々の記憶の補強としての日記の役割にもまたぞろ注目度が高まりそうではありませんか。

滑らかな相互交流を願えばこその<お便り>ならば、それがハガキであれ、封書であれ、メールであっても、ぜひとも相手の気持ちに響く何かを書き添えたいものです。一言でよい。ワンセンテンスでも良い。とりあえず肝心なことは、まずはそうありたい!と願いつつ、ネタの収集に励むべきかと考えます。

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