2007年1月16日火曜日

本音の一文

本題に向き合う際に大切なことは<何が言いたいのか>これをまずハッキリさせることになります。それはビジネス、プライベートの両方に共通する課題。

本題においては<何を言いたいお便り>なのかによって肉付けの表現方法は如何様にも異なりますが、基本の骨組みは同じです。故に、ここでは<お礼>のお便りを例に取り上げます。但し、ひと口にお礼といっても理由は多岐に亘ります。そこで何某かの【ご指導を頂いた】場合の<お礼>とします

本題が<ご指導のお礼>となれば、その喜びや感謝、あるいは気付き、発見、学習、習得に加え、ご教示頂いた成果などを出来るだけ素直に表現したいのですが、ビジネスでもプライベートでも本題すらも前半は定型文で整えるほうが無難になります。特に初対面であったり、接触頻度が少ない場合は最適な距離感模索のためのこれが常套手段でもあります。

たとえば、<先日はお忙しい中、貴重なお時間を頂戴し、多くのご指導を賜りましたこと心から有難く深く御礼申し上げます。>と定型文で押さえてから、
その場で自分が本音で感じた感想をせめて1行だけでも文章にします。

<おかげさまで終始、緊張の連続ではありましたが、何事にも真摯に向き合うことの重要性を確信することが出来ました。>
あるいは<わかりやすい体験談などを沢山交えてお話くださいましたので、本当にあっという間の時間でした。>はたまた、
<メモでいっぱいのノートを貴重な宝物として大切にいたします>等。

つまり<お礼>の場合ならば、<何が><どう嬉しかったのか>というような本心の直球メッセージを自分の言葉で書けるかどうかが、お便りの意味と向き合う相手へのもてなし力の質を大幅に左右するポイントといえます。

この核心の<本音の一文>がなければ、前後の定型文と本題の定型文の組み合わせによる、儀礼的お便りとなります。もちろんそれもまた必要ではありますが、知識の補強では為しえない、それこそが鍛えるべき最重要課題です。

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