2007年1月28日日曜日

いい言葉はいい人生を作る(著者:斉藤茂太)

タイトル:いい言葉はいい人生を作る
著者:斉藤茂太(故)
初版:2007年1月30日
出版社:成美堂出版(文庫)
524円(税抜)

封筒の宛名書きも実は昨今、新人研修では人気のテーマのひとつです。
人気の背景は当然、実践経験がないので<書けない>という事態を意味しておりますが、そのことに関しては今でもネタにしている凄い実話があります。

それはサラリーマン時代、ある年のある新人に手書きで和封筒の宛名書きを頼んだときの思い出話です。いくつかの関係企業の代表者宛にそれなりの格式でお届けしたい何某かの会のご案内のお便りでした。

宛名リストと封筒を渡して数時間後、投函前には全体を最終点検するつもりでその新人の力作の宛名書きを見て本当にびっくりしました。

なんとわざわざ用意した二重封筒<特に改まった内容を出すときに用いる封筒>の表書きが住所だけで表面をいっぱいに使いきり、辛うじて左端に社名がありましたが、宛先の方の肩書き、ご氏名が裏面にまわって書いてありました。

本人は叱られた意味もわかっていない様子で、『ダメでしょうか?』と真顔で質問しておりましたので、悪ふざけでないことだけは確かなようでした。

宛名書きに自信のない御仁はネットや専門書でしっかり基本スタイルを確認してから挑戦しましょう。文字の大きさやバランスも大切ですが、何より正しく見やすく書いてなければ届けられないという本来の重要な役割もお忘れなく。

わからないことはいくつになっても誰にでもあります。
それは決して恥ずかしいことではありませんが、わからないことをそのままにしておくことは大いに恥ずべきこととあらためて自覚したいものです。

その一方で、もしあのまま郵送していたら、さぞかし話題になったであろうと今になれば惜しい気がするほどの自由な発想の産物ではありました。

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