2007年1月31日水曜日

おもてなしのサプライズ

1月の最終日も<東京サプライズ>がらみでつらつら回想を。

今回の東京では虎ノ門にある某財閥系の老舗ホテルに宿泊しましたが、さすがに相当な期間に亘って日本のリーディングホテルとして君臨しただけの格式とハイクラスのおもてなし力をそこかしこに味合わせていただきました。

到着したのは土曜日の午後、平日ならばビジネスマンで賑やかな界隈も休日とあって驚くほどの静けさの中、タクシーもスイスイ走り抜ける心地よさ。
さすがに名門ホテルも今日当たりは閑散としているのかと思いきや、あにはからんやレストランもカフェもバーもほぼ満席。

翌朝の朝食に至ってはかなりの金額にも拘らず、かつ日曜の朝なのに長蛇の列。
たしかに人口密度が京都とは比べ物にならないとはいえ、つくづくとその底力を拝見させていただいた次第。しかもメニューそのものはどこのホテルでもお見受けするバイキングスタイルながら、その食材へのこだわりや新鮮さは一口食べてみれば、さもありなんと手をうちたくなる秀逸さ。偉そうに言えるほどのグルメでは決してありませんが、またもやさすがと唸ってしまいました。

それにつけても立派なのは、このホテルで働いている方々の応対の良さにあります。フロントもベルボーイもレストランの案内係りもレジのお姉さんも、皆、フレンドリーで温かく、丁寧だけれど気取りはなく、何より表情が穏やか。
ともすれば、一流ホテルにありがちな慇懃無礼さはかけらもなく、その対人対応力の完成度の高さが正直、今回最大のサプライズだったかもしれません。

精算時のフロント応対も見事でした。幸い空いていたこともありますが、当方に向き合っているスタッフ以外のその他のスタッフもごく自然な笑顔、雰囲気力がパーフェクトに身についていて、そのトータルな空間としてこそ格調の高さが生み出されることをシカと教えられた気がします。それにしても、どのスタッフの口角も見とれるほど、きれいに上がっておりました。( 口角のことが意味不明な方は昨年夏から秋にかけてのこのブログをぜひ、ごらんください。)

さすが!という評価の源泉はつまりそういう細かな実践の継続にあり!としみじみ思い至ります。

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