タイトル:哲学のことば
著者:左近司祥子
出版社:岩波ジュニア新書
780円(税抜)
昨日まで、久しぶりの休暇で大好きな宮崎に出掛け、ゴルフ三昧を楽しんでまいりました。初日から真夏日のような快晴が続き、コースでは蝉の鳴き声が聞こえる始末です。おかげさまでそれなりの紫外線対策では、ほとんど歯が立たず、かなり真っ黒に日焼けして戻ってまいりました。
さて、定期的に宮崎に足を運ぶようになって数年が経過しますが、前回訪れた昨年の冬と違い、今回はさすがに街全体が大いに活気付いているのが雰囲気としてヒシヒシと伝わってきました。明らかに新知事効果のようです。
空港のおみやげ物にも随所にキャラクター化された知事の姿があり、実に有能なセールスマンとして大活躍という状況。顔なじみの地元の方によれば、知事効果で確実に観光客も増え、県庁見学者が毎日出現するなど、これまでにはありえない事態が明るい未来への期待感を膨らませてくれているようです
ちなみに自称宮崎ファンの訳はそういう視点とはまったく異なるもので、実は太平洋に昇る朝日の美しさの虜というのが最大にして最強の理由です。
この時期の日の出はだいたい5:20分頃になります。
水平線のかなたが桃色に包まれ、そこからプラムのような朱色の朝日が姿を現します。日中には直視できない眩しい太陽をこの瞬間、およそ2,3分だけはまともに眺めることが出来ます。何もない水平線に浮かぶその姿には理由などいっさい必要としない感動と凄みがあります。
何億年も前から繰り返されてきた、自然の営みの前にあって余計な言葉はなにひとつ役に立たない気持ちにさせられ、静かに感謝の念が浮かびます。
その瞬間、自らの眼が悠久のまなざしを獲得したような感覚がたまりません。
そこで今回はそんな哲学者になったような気分をたのしむ1冊のご紹介です。
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