電話応対での言葉選びや言葉使いの難しさは、基本は声だけが頼りというハードルによるものですが、実はそれ以外にも気をつけたいことがあります。
それは面と向かっていれば、言葉以外のものが補ってくれる要素をしっかりと言葉だけで表現仕切らなくてはいけないという課題への認識です。
たとえば、熱心さのあまり、かなり一方的に話を進めてしまい、気がついたら相当しゃべりすぎたというような場合、フェイスツーフェイスなら、ハッとした瞬間の表情や、アッと気付いて口元を手で覆うしぐさや、申し訳なさそうにアタマに手をやる動作などで、その思いをビジュアルに伝えることができます。
故にその場で口をついて出る言葉やその言い方がいささか稚拙であってもなんとかお許し頂く事が出来ます。『すみません、自分ばっかしゃべりすぎて、、、』や『ごめんなさい、あのう、、、そのう、、』でもなんとかなりそうです。
ところが電話の場合には、そのビジュアル支援が全くなく、そこまで流暢に喋っていれば尚更、そうは問屋が卸さない的な難しさが付きまといます。
このため、ここはきちんとお互い様の面目のために、ビジネスモードの大人の話し方でけじめをつけて対処しなくてはならないという次第です。
そんな状況別のビジネスモードの表現は、面と向かっては言いにくいような言い方もあり、電話での練習にもってこいの使えたら重宝な言い方でもあります。
本日は前述の通り、<自分ばかりしゃべりすぎたという場合>
聞き手の反応にもよりますが、そうと気付いた瞬間にまず姿勢を正すか、もしくは立ち上がってお辞儀をしながら言うつもりで『一方的に話してしまい、申し訳ありませんでした』と神妙に言い切ります。
あるいは『勝手なことばかり申し上げ、大変失礼いたしました』と頭を下げながら言います。または『熱が入りすぎてしまいました。何卒ご容赦ください』と謝罪の気持ちを全面に表して言います。さて、一息で言えますか?
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