風薫る5月を実感する日々。さわやかな天候さながらの気持ちよい電話応対のための<あいづちことば>はしっかりした内容構成と共に時にはそれ以上に重要なポイントとして具体的な実践の継続が問われる課題です。
いわゆる自己表現力を問う場合には、ついつい相手に向けての自身のPR力ばかりを考えがちですが、実際のところそれだけでは、片手落ちです。同様に相手のそれにしっかりと反応する力とそれを表現する力が絶対に不可欠です。
そしてそれは理屈としてはわかっているというような、<知識の領域>で問われるものではなく、<技術の領域>において本当にできるのかどうか。さらにはどのくらい上手に出来るかどうかこそが問われるものになります。
こうして掘り下げて眺めてみれば、だからこその難しさにはっきり気付きます。
つまりしっかりと自分自身ができていなければ、エラそうに人にそれを指導できない限界領域の課題ということではないでしょうか。
俗に<率先垂範>と言われることの難しさの最大の要因がここにあります。
手本としての自身の完成度が未熟であれば、声を大にしての実践指導は有り得ず、だからこそなかなか教育指導の表舞台に上ることの無かったテーマのひとつが<あいづちことば>と言えるのかもしれません。
ところが、老若男女を問わず、対人コミュニケーションパワーが年々、低下している昨今の実態を現場感覚で痛感している身に在っては、自身の完成度をこの際、相当、棚上げしても問いかけねばならない使命感に燃えた次第。
<反応>というテーマにおいて重要な意味を持つ<あいづちことば>とその言い方はおそらく電話応対時にのみ突きつけられる課題ではなく、ごく平凡な日常にあって人との向き合い方において問われるものといえます。
いわゆる『丸い卵も切りようで四角』という永遠のテーマに<あいづちことば>の実践を通して、練習に励んでみたいと思います。
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