同じように見えても、<話を仕掛ける>のと<話をそらす>のとでは、明らかにハンドリング要領が異なります。
とりわけ心理的な姿勢において、前者が高温だとすれば、後者は中温から低音くらいの温度差がそこには見受けられます。
たとえば<何が何でも今日こそはこの話を聞いてもらう>くらいの覚悟があって<話を仕掛ける>のに対して、<その件は今は勘弁して欲しいな>くらいのドギマギ感から、ここはさっさと引き上げましょう!ほどの逃げ腰モードも含めているのが<そらす>という上級技には求められます。
<そらす>とか<はぐらかす>に関してよく耳にする言い方としては、<今日のところはその件はペンディングということで、、>や<一旦、保留ということで、、>あるいは<その件は後ほど、、>というあたりでしょうか。
キャラとも相談して使いたいストレートタイプでは<いじめないでください>
とか、<お手柔らかにお願いします>であったりします。
いずれの場合にも大切なことは話しそのものを変えるために、いま受話器越しに向き合っている相手の気分を変えたいという気持ちが殊のほか大切です。
ココロというものが土台にあって、そこに生じる気持ちや気分にはなかなか手が出し切れない難しさがありますが、生物、特に人間にはみなそれがあって、しかもそこを損ねてしまうと場合によっては取り返しがつかないほどの失策になることだけは心しておきたい課題です。
つまりここで向き合っている<あいづちことば>としての言葉や言い方に関して、最も肝心な<ココロへの寄り添い方>は各自が強く意識して学ぼうとしなければ、決して獲得出来ない何かがあることを忘れずにいたいものです。
表面的な上手下手では計りきれない<人のココロのものさし>への謙虚な配慮こそが終始貫きたい最重要課題であることを肝に銘じて、果敢な挑戦を!
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