案外、対応に困るのが<長居のお客様>への座の切り上げ方でしょうか?
まさか、面と向かって『そろそろお帰りください』という訳にもゆかず、ダラダラと時間ばかりが経過する中、やたらと時計に眼を配るのも露骨ですね。
ビジネスの場合もしっかりした商談内容がある場合は切り上げやすいのですが表敬訪問のご機嫌伺い、様子伺いは見切り具合が難しく、あまりに早いと追い返したような囲気になるため、スマートな対処に頭を悩ませます。
一般的には30分くらいを目安に、電話の取次ぎメモや別の来客連絡を入れてもらう段取りをあらかじめつけておくのが潮時サインの定番でしょうか。
会社によっては30分前後でお茶の入れ替えを心がけておられる処もあり、ひとつのきっかけとしての効果的な対応かもしれません。
自宅の場合は言葉の使い方で雰囲気を変化させるのが効果的です。たとえば、『本当に今日はたのしかったわ!』とか、『おかげさまでよく笑ったわ!』と過去形で話をしながらそろそろおしまいのムードを醸し出します。
あるいは『この後のご予定は?』と伺ってみたり、『バスの時間、お調べしましょうか?』と交通手段の気配りなどが定番のエンディングフレーズです。
特にこれからの季節はヤレ、クリスマスパーティだ、忘年会だと何かと集まる機会が多くなりますが、そんな場合の退け時も催促される前がオシャレと強く自覚したいですね。愉しい時間であればついつい長居をしたくなりますが、お酒の席では時間感覚が麻痺しがち。もう少しいたいな!と思うところで切り上げるくらいが実はナイスタイミングかもしれません。
周囲の反応としては『まだ、いいじゃないですか?』と返ってくる頃合こそがジャストタイミングと心得ておきたいものです。
ダラダラ居座って、せっかくの会を盛り下げないのが大人のマナーの見せ処。
ほんの少し名残惜しいくらいのさわやかな引き際は、実は誰かが誰かに<また会いたい!>と素直に思えるラッキーの種のひとつだと思いませんか?
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