2006年12月10日日曜日

上司が鬼とならねば部下は動かず(著者:染谷和巳)

タイトル:上司が鬼とならねば部下は動かず
著者:染谷和巳
初版:2000年2月
出版社:プレジデント社
1、400円(税抜)

人はどうやら置かれている立場によって見えるものが異なるようです。
特に絶対に揺るがないと信じて止まない自己の価値観でさえ、状況が変わればいとも容易く覆ってしまうことがあります。そのことにいつ気づくか、どうやって気づくかは人それぞれのようですし、気づかぬままもありそうです。

昨日の京都は1日中、冷たい雨が降ったり止んだりしておりましたが、そんな夕方にいくつかの買い物があって車で市内に出かけました。すると傘を差して自転車に乗っている方の怖いこと。ただでさえ、マナーの良くない自転車走行に傘というハンディが加わり、事故が起こらないのが不思議なくらいです。

その一方で、京都検定本番の本日のように朝のうちこそ、すこし凛としつつも
時間を追うごとに穏やかな日差しが降り注ぐ、こんな日には自転車に乗って出かけるお散歩兼お買い物が楽しみであったりもします。そんなときには無理な運転で横断歩道に突っ込んでくるドライバーを横目にわざとゆっくり横断したくなったりもして、運転マナーも如何なものかと申したくなります。

<車の人>である時と<自転車の人>である時の違いだけでも、これほど思うことが異なる次第であれば、立場が違えば見える景色が違い、ゆえに思うことが変わり、考え方が変化すれば価値観が変わるのはむしろ自然な事なのかもしれません。

そんなことを数年に1度、しみじみ思い至らせてくれるのが、読書の持つ大きな価値のひとつと個人的には実感しています。

今日、ご紹介する1冊は発刊された当初、かなり話題になり、ベストセラーになったように記憶しています。それゆえにすぐに読みましたが、かなり不愉快な気分になる内容で、途中で読み飛ばしたり、最後まで読みきれなかった1冊でした。縁あってこの秋頃に再読。驚くほどすべての内容に合点がいきました。

あの頃と今、変わったものの大きさをあらためて実感しつつ、ご紹介します!

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